最近の100円ショップ商品の充実っぷりには驚かされるもので、
ホビーの領域でも100円ショップ商品を多く見かけるようになりました。
そんな “100円ショップのプラモデル用品ランキング” 上位に必ず入ってくるのがこのおゆまるというアイテムです。

もともとは熱で柔らかくなり自由に造形できるスーパーボールのようなおもちゃでしたが、
今では型とり剤として使用されることが圧倒的に多い商品です。
今回はおゆまるを使用したパーツ複製の方法と、複製をする上で押さえておきたいポイントについて紹介していきます。
パーツやディティールの複製をマスターできれば、プラモデルのカスタムの幅が格段に上がります。
今までプラモデルの改造なんてしたことないって方でも大丈夫!ぜひ最後まで読んでみてください!
おゆまるを使ったパーツ複製の手順
プラモデラーの間では”おゆまる”という名前で広く認知されていますが、各社からさまざまな商品が発売されています。

おゆまるの競合品は「イロプラ」や「おゆプラ」がありますが、基本的には同じように扱うことが可能です。
おゆまるを使った複製がここまでの人気になったのは、その圧倒的な手軽さが理由でしょう。
- とにかく安い(¥100+税)
- 大手100円ショップで売っているので手に入れやすい
- お湯だけで簡単に作業ができる
- パーツや手が汚れない
- 型とり作業がほんの数分でできる
- 失敗したら何度でもやり直しできる
今までも広く行われていたシリコン型の複製と比べて、準備も少なく扱いも非常に簡単なのでパーツ複製のハードルがぐっと下がりました。
実際におゆまるを使ってパーツを複製する様子を、作業の流れに沿って紹介していきます。
おゆまる複製に使うもの

- 熱湯
- 紙コップ
- 割り箸
- ティッシュ
- 複製するパーツ
作業にはこれらの道具を使います。
お湯がぬるくなったらすぐに換えられるように保温できる水筒に熱湯を入れて準備します。
作業する際は紙コップと割り箸があると便利です(熱湯で火傷しないように)
おゆまるを柔らかくするには、お湯・ドライヤー・グルーガンなど様々な方法が使われていますが、私はお湯を使います。
理由はお湯での作業がいちばんシンプルなので作業をコントロールしやすいからです。
おゆまるを加熱して柔らかくする
まずは熱湯におゆまるを入れて加熱し、柔らかくします。

紙コップに熱湯を入れ、おゆまるを投入。1〜2分で柔らかくなります。

柔らかくなったら一度取り出し、水気をしっかり拭いてよくこねます。おゆまるを1つにまとめて、パーツより少し大きいサイズのかたまりを作ります。
パーツに押し付けて型取りをする
準備が整ったらパーツの型取りをします。

おゆまるを再度熱湯に投入して充分に柔らかくします。
おゆまるを温めて→こねて→まとめて→型取りまでを一気に行うと、途中でおゆまるが冷めてしまって失敗しやすいです。
型取りをする直前におゆまるを再度しっかり温めて柔らかくしておくのが成功のポイントです。

柔らかくなったおゆまるを取り出し水気を取ったら、複製したいパーツに押し付けて型を取ります。空気が入らないように気をつけてパーツにしっかりと押し付けます。
具体的な型取りの作業についてはまた別の記事で。
おゆまるをしっかり密着させることができたらあとは型が冷えて固まるのを待ちましょう。

おゆまるが冷めて固まったら、型からパーツを外します。多少の伸縮性がありますが、型がちぎれないように気をつけながら外しましょう。
複製型に素材を流してパーツを複製する
出来上がった複製型に素材を充填してパーツを複製します。

素材には次のものがよく使われます。
- ポリパテ
- 2液性レジン
- 光硬化パテ
- UVレジン
今回はポリパテを使用して複製を行いました。ポリパテは扱いが簡単で、完成したパーツの加工・切削もしやすくおすすめです。

充填するときに気泡が入ってしまうとディティールが潰れてしまうので、気泡が入らないように、型の隅までいきわたるように充填していきましょう。
型から外して複製完了
充填した素材がしっかり硬化したら型から外します。

おゆまるには若干の柔軟性があるので比較的簡単に外せますが、力をかけすぎるとちぎれてしまうことがあるので丁寧に外しましょう。
特に複製型の角になっているポイントは力が集中しやすく破損しやすい部位なので気を付けて扱いましょう。
おゆまる複製を成功させるポイント
扱いが非常に簡単で手軽なおゆまる複製ですが、綺麗に複製を成功させるためにはいくつかポイントがあります。
しっかりと加熱して型取りをする
おゆまるで型取りをする際は、おゆまるをしっかり過熱して柔らかい状態にしておくのがとても大切です。
しっかりと柔らかくなっていない状態で型取りをすると、細かいところにおゆまるが密着せず
複製型のディティールが潰れる原因になります。
上でも書いたように、型取りをする直前に再度熱湯で温めなおすと良いでしょう。
逆に型取りの後はおゆまるが冷めてきちんと固まるまで次の作業をしてはいけません。
固まる前に力をかけてしまうと、型が歪んでしまう原因になります。
パーツの角にも密着するようにおゆまるを押し付ける
おゆまるを押し付けて型取りをするときはパーツの隅々まで密着するようにおゆまるを押し付けましょう。
特に角の部分は型取りに失敗しやすい箇所なので念入りに密着させて下さい。
一様に下向きの力をかけるだけでは、おゆまるが角に行き届いていない場合があるので、力のかけ方を工夫しましょう。
複製型は薄くなりすぎないようにする
型取りをするときは複製型が薄くなりすぎないように注意しましょう。

型に薄い部分があると強度が低くなってしまうため、
- 複製物が歪む
- 複製物を型から外す際に、型が破損する
といった問題が発生します。
型取りはおゆまるをやや多めに使って、型の強度が低くならないように気を付けましょう。
一度に複数個作成して良いものを選んで使用する
パーツを複製する際は一度に複数個作成して、その中から一番良いものを選んで使いましょう。
おゆまる複製での失敗例は、複製型の作成の工程や素材の充填工程でディティールに密着しきらないことによるものがほとんどです。
丁寧に作業をしていても気泡が入ってしまう失敗はつきものなので、いくつか複製をしてみてその中から出来の良いものを選んで使用しましょう。
余裕があれば複製型も複数個作成してその中で良いものを選別すると良いです。
量産する場合は原型はとっておく
これはおゆまる複製に限った事ではないですが、複製を繰り返すうちに型は傷んできます。パテ硬化の際の熱、型から複製物を取り外す際にかかる力、型の素材そのものの劣化など、様々な要因で傷みは進行していきます。
今後も複製する機会がありそうな場合は原型は保管しておきましょう。型が傷んで複製のディティールが甘くなってきても、再度型取りをして新しい複製型を使用することができます。
おゆまる複製には向かない形状がある
パーツの形状によってはおゆまる型の複製に向かないものがあります。
大きなパーツ
サイズの大きなパーツはおゆまるの複製に向きません。おゆまる型はサイズが大きくなると強度が低くなってしまうため、複製物が歪んでしまうことが多いためです。
厚みがあるもの
厚みがあって容積の大きいパーツはおゆまるでの複製に向きません。厚みがあるパーツはおゆまるを押しつけて型を取るのは非常に難しく、複製型の強度も弱くなりがちです。
深いくぼみのあるもの
窪みの深い形状はおゆまるを密着させにくい形状のため、おゆまるでの型取りには向いていません。特に細くて深いくぼみは、型から抜く際におゆまる側の突起がちぎれやすくおゆまる複製には向きません。
大きな突起の多いもの
突起の多い形状もおゆまる型取りには向きません。おゆまるを密着させにくく、型の強度が弱くなりがちです。
このような形状のパーツはおゆまるでの型取りが難しく、複製に失敗してしまうことが多いです。
どうしても複製をしたい場合はシリコン型の複製を試してみるとよいでしょう。
おさらい
今回はおゆまるをつかったパーツ複製の方法について具体的な方法といくつかのポイントを紹介しました。簡単におさらいしましょう。
- パーツの角にも密着するようにおゆまるを押し付ける
- 複製型は薄くなりすぎないようにする
- おゆまる複製には向かない形状がある
- 複製面は可能な限り少なくする
- 量産する場合は原型はとっておく
おゆまる複製は大掛かりな準備も必要なく、手軽に複製ができるのでちょっとしたパーツの複製にとても便利です。
気軽にパーツの複製ができることは、パーツの改造やオリジナルパーツの製作にとても役に立ちます。プラモデル制作の幅をおおいに広げてくれるでしょう。
ただやはり、シリコン型+レジンの複製と比較するとディティールが潰れやすかったり、複製が難しい形状があったりとデメリットも存在します。おゆまるでの複製が難しい場合はシリコン型を使用した複製を試してみると良いでしょう。
今回はおゆまるを使った複製の方法を紹介しました。非常に手軽に複製ができるので是非挑戦してみてください。

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