カーモデル制作のキモとも言えるのがボディの塗装の工程です。艶のある美しい塗装ができるかどうかでカーモデルの仕上がりもぐっと変わってきます。

塗装の方法にはいくつか種類がありますが、王道はやっぱりエアブラシ塗装。
薄く均一な塗面を作る事ができるので、カーモデルの見栄えがぐっと良くなるし、何より自分の好きな色で塗装ができるので制作の自由度が格段に上がります。
市場には様々なタイプのエアブラシがあり、価格も幅広く展開されていますが、これからエアブラシを導入される方にとっては選択肢が多くてどれを選んで良いのか分かりづらいのではないかと思います。
今回は自分のエアブラシ遍歴とレビューを通して、カーモデルの製作におススメのエアブラシはどんなものか考えていきたいと思います。これからエアブラシを始める方は是非参考にしてください。
エアブラシ遍歴とレビュー

これまでに計7本のハンドピースを使ってきました。どれも1万円以内で買えるものばかりですが、カーモデルの塗装には充分な性能を持っています。
価格帯もタイプも様々なエアブラシですが、それぞれの購入動機や使用感などに触れながら購入順に紹介していきたいと思います。
1本目 Divent HD-130 (0.3mm)

エアブラシを始めた時に購入したのがこのDivent HD-130です。サフ・ソリッド色・メタリック色の全てをこの1本でこなしていました。
入門用には充分な性能で、塗装の仕方はもちろん、調整方法や分解・清掃、管理の仕方もこのエアブラシで覚えました。価格も手頃なので、恐れず挑戦することができたのは非常に良かったと思います。
エアブラシを始めたばかりの頃、分解清掃中にニードルを曲げてしまい、それ以来吹き付けにムラが出ていたので、今回買い換えることになりました。
(分解しての清掃はおすすめしませんよ)
これからエアブラシを始めようとしている方には、故障を恐れずチャレンジできる値段のこのハンドピースは非常におススメです。
ダブルアクションのエアブラシの操作、塗料の作り方、ハンドピースの分解清掃方法…と覚える事はいっぱいあるので、恐れずどんどん挑戦していきましょう。
オススメ度 ★★★★☆(初めの1本として)
2本目 Rich AB-100 (0.2mm)

メインのハンドピースが揃ってきた頃に、小回りの効くハンドピースが欲しくなって購入。このハンドピースはネイル用なので口径 0.2mm カップ容量 0.4ccと非常に小柄です。
(現在この製品は取り扱いがないようです)
カップが小さくすぐに塗料がなくなってしまうため広い面積を塗るのには向いていませんが、カーモデルでは細部の塗装や汚し塗装、小物の塗装なんかに活躍してくれます。
大きなカップが付いているハンドピースよりも手軽に洗浄できるため、細かな塗装を繰り返す作業にはとても重宝します。メインの1本としては不向きですが、2本目、3本目として非常に取り回しの良いサイズ感でおすすめです。
オススメ度 ★★★☆☆(あると便利かも)
3本目 プロスプレーMk.2 (吸い上げ式 0.2mm&0.4mm)

言わずと知れた人気機種 プロスプレーMk.2。エアブラシの購入を考えている方は一度は通る道だと思います。
エアー缶を使用して駆動できるためコンプレッサーがなくても塗装が可能なのがこのエアブラシの最大の特徴です。私はコンプレッサーもハンドピースも持っていましたが、サフ専用のハンドピースが欲しくて購入しました。
塗装した感じは、確かに缶スプレーよりは綺麗に吹けますが、どうしてもデュアルアクションのハンドピースには一枚及びません。コンプレッサーで駆動するならダブルアクションのハンドピースをお勧めします。
またこのハンドピースは洗浄に非常に手間がかかってしまうのが問題でした。分解清掃する箇所が多いのが理由で、慣れれば重力式のハンドピースの方が断然清掃がラクです。
分解清掃に手間がかかるとどうしてもエアブラシ塗装から離れがちになってしまいます。プラモデルを楽しく続けるためにもメンテナンス性は非常に重要なポイントです。
今では安いデュアルアクションのハンドピースも増えたため、プロスプレーの優位性は薄くなっている気がします。
オススメ度 ★☆☆☆☆(清掃が手間)
4本目 エアテックス KIDS-105 (トリガー式 0.3mm)

エアテックスの入門用エアブラシ KIDS-105。サフ用のハンドピース問題が落ち着いて、今度はクリアー専用のハンドピースが欲しくなって購入しました。
割とメジャーな格安ハンドピースで、トリガー式のハンドピースは広い面積を塗装するのにとても使用感が良かったです。
ただ、このハンドピースは簡易的な分解清掃ができない構造になっているため、色々な色を塗り分けするには不便に感じます。(私の場合クリア専用の予定だったので不便を感じることはありませんでした)
また画像からも分かる通り、ハンドピース自体が特殊な形状(太い)のため通常のスタンドに入らず、ハンドピースを自立させられないため、塗料を入れる際に非常に不便です。
専用のスタンドを自作する方法もありますが、そこまでする利点を見出せずお蔵入りとなりました。
オススメ度 ★★☆☆☆(別途スタンド必須)
5本目 タミヤ スプレーワークHG エアーブラシワイド (トリガータイプ)

失敗が続いて行き着いた先は、王道のタミヤのハンドピース スプレーワークHG エアーブラシワイド。
カーモデルをメインに作るので、ソリッドカラー・クリア用として、トリガータイプの0.5mmを選択しましたが、これが大正解でした。
0.5mmのノズルは広い面積のベタ塗りにとても有効で、短時間でムラなく広範囲を塗装できます。また、トリガータイプのハンドピースは操作性が良く、長時間作業しても指や手首が疲れにくいのもポイントです。
製品の精度に関しては、さすが安心のタミヤ製。今まで使用してきたグレードとは価格帯が違いますが、使ってみるとすぐに良さがわかります。現在ではこのブラシを塗装の主力として使用しています。是非オススメしたい1本です。
オススメ度 ★★★★★(カーモデルにおすすめ)
6本目 Divent Air brush 130 (0.5mm)

そろそろエアブラシの扱いにも慣れてきて、今度はメタリックカラーとサフ用に0.5mmのハンドピースがもう1本欲しくなり購入2000円程で購入できるため、サフ用で使い倒しても惜しくないと思い購入しました。 (現在この製品は取り扱いがないようです)
各部の動作に若干の渋さがあったり、それぞれのパーツの合いが微妙だったりと価格相応な使用感ではありますが、軽量なアルミボディでとても扱いやすいです。
軽くて多少チープな感じがするというのもありますが、軽さのおかげで塗装時の手の負担が軽く、取り回しの良さにつながっていると感じます。
性能も決して悪くなく、この価格の中で必要な性能は備わっていると感じました。
オススメ度 ★★★☆☆(コストパフォーマンス良)
7本目 タミヤ スパーマックス (0.3mm)

前述の通りHD-130のニードルを曲げてしまったため、HD-130に変わるメイン機として購入。スプレーワークHGの印象が良かったので安心のタミヤ製にしました。
1万円でお釣りがくる価格のエアブラシですが、各部の動作が非常に滑らかで驚きました。特に押しボタンの動作は、細かな微調整にも応えてくれて、格安エアブラシとの違いを実感できます。
カーモデルを作る上で0.3mmのエアブラシは万能な口径で、ボディ塗装から細部の塗装まで幅広く対応できます。エアブラシでの塗装に慣れてきたら0.3mmのエアブラシは質の良いものを選ぶと良いでしょう。長く主力として活躍してくれるはずです。
この価格でこの性能は非常にコストパフォーマンスが高いと思います。
オススメ度 ★★★★★(メインの1本に是非)
エアブラシを選ぶ際のポイント
これまで様々なタイプのエアブラシを見てきましたが、始めのうちは比較的安価なモデルのエアブラシがおススメです。
手頃な値段のエアブラシを購入して恐れずにどんどん練習しましょう。塗装技術のほかにも分解清掃やメンテナンス等覚えることはいっぱいあるので、入門用のハンドピースでしっかり身につけましょう。技術を磨くにはなによりも実践が大事!恐れずガンガン塗装しましょう。
1本目のエアブラシにはノズル口径は0.3mmのものがおススメです。カーモデルの製作には0.3mmのエアブラシ1本で問題なく対応することができます。
ある程度エアブラシを扱えるようになって塗装を頻繁に行うようになったら少し上位の機種を購入して用途ごとに使い分けをしましょう。格安モデルは用途を限定して使い分けると無駄がなくおすすめです。用途ごとに適したタイプのエアブラシを使用することで作業性が格段に向上します。
クリア用やボディ塗装用のエアブラシとしては0.5mm トリガー式のエアブラシは非常におススメです。広い面積の塗装をムラなくこなせて、長時間の作業も疲れにくいためカーモデル製作がとてもはかどります。
1万円前後の機種になると格安機種にはない使用感の良さがありました。動作のスムーズさや安定感は塗装の際の細かな操作に影響します。塗装のスキルの上昇に合わせて道具も良いものへと交換すると良いでしょう。
今回は今まで使用してきたエアブラシの振り返りレビューをしながら、カーモデル製作でのエアブラシの選び方について書いてみました。また新機種を購入した際にはレビューしたいと思います。

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